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店舗開業プロデュース bh代表飯島さんに直撃
有限会社bhは,デザイナーや工事業者の管理など,店舗開業するために必要な過程をプロデュースする会社である。とは言え店舗開業プロデュースと聞いてピンとくる方は多くはないだろう。そこでbh代表の飯島さんにインタビューした。
飯島さんは元店舗デザイナー。当時、事業計画や予算などから長く続かないことが明確な場合でも、デザイナーの立場からオーナーを見殺しにしなければならず、とても辛い日々を過ごしたという。開業は予想以上に大変なことである。だからこそ、自分の持つ店舗開業のノウハウを、初めて店を構えるオーナーに伝授しようとbhを設立した。言わば新規開業者のための専属エージェントだ。
店舗開業というのは一般的には物件を契約し借り入れを行ったうえで、デザイナーや工事業者に話を持ちかける。ここに第一の落とし穴が潜む。物件を抑えなければ借り入れができない。だが、借り入れ申請が通るまでは時間がかかり、家賃も発生する。また、デザインや工事について充分な時間が無いまま急いで開業しなければならず、当初の予定や予算と大幅に食い違うことが良くあるそうだ。そのようなことが無いように、物件や借り入れの適切な時期などのアドバイスを行う。そのほかにもデザイナーや工事業者の選定・監理などを開業にまつわるありとあらゆる業務を行うだけでなく、開業後のアフターフォローも行っている。
店舗を開くことは決して易しいことではなく、様々な問題が起こりうる。そのような問題を避けたり、解決したりするのが飯島さんの仕事だ。しかし、あくまでも飯島さんのスタンスはお手伝い。実際に行うのはオーナーである。「夢を現実にするためのプロセスを、共に紡ぐ作業をしているだけ」と語る。
また、予算や事業計画がしっかりしていない場合は、依頼を断ることもあるそうだ。これもひとえに依頼主のためを思う苦渋の決断である。
店舗を持つことはとても大変なことではあるが、それ以上のやりがいが待っている。そんな楽しみを掴む手助けをしたいという熱い想いが込められている。また、その思いは新オーナーだけに向けられたものではない。実力のある若手のデザイナーの場を提供するためにも尽力している。低予算を望む依頼主、活躍の場を求める若手デザイナー、その間を取り持つ飯島さんと見事なトライアングルが成立している。
若手デザイナーの場の提供という観点から、打ち合わせスペースをギャラリーとして開放した。今後は様々なインテリアデザイナーやプロダクトデザイナーの作品を展示していく予定だ。打ち合わせに来る新オーナーや店舗デザイナーなど関係者の目にとまれば、インテリアとして使うというようなビジネスチャンスは広がるだろう。
「大変な仕事であるが、オープンするときのオーナーさんが流す涙が忘れられない。そして、ここから有能な経営者やデザイナーが巣立って欲しい。」とご自身の夢を語って頂いた。
bh(2005-11-10)
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