原宿新聞

「参院選には出ない」、石原知事が9日の定例会見で、外環道は推進

　東京都の石原慎太郎知事は、4月9日(金）の定例記者会見で、外郭環状道路の整備問題について冒頭に発言、質問に答えて水道事業の海外展開チーム立ち上げ、橋下徹大阪府知事の“大阪都”構想、米ロの戦略核軍縮条約、外国人の地方参政権、などについても所信を語った。
　この中で、外郭環状道路の整備については、「高速道路の利便性改善ということで取り組んでおり、国はなぜ躊躇するのか。これから詳しい情報を得て、よく調整して協力し、コストの高い事業とはいえ、幹線道路の整備は社会貢献という立場から、都としても負担すべきは負担して、積極的に進めたい」と強調した。
　注目されている新党「たちあがれ日本」については、知事の職務外の件でもあり、「明日午後4時から、ホテルニューオータニでお話する」として明言を避けつつも、知事自身の進退については「任期中での辞任、参院選出馬はない」と語った。
　また、「老人の党というが、若い人は何をやっているのか。憂国の思いは誰でも持っており、このままでは死ねない」として、期待感を強調。第3極の政党が相次いでいることには、「どう束ねていくかが、次の勝負」としている。
　また、橋下徹大阪府知事の「大阪都」構想については、「知事にしてみれば、政令指定都市というのは、やっかいなもの。気持ちはわかる」と述べた。
　外国人の地方参政権は、「地方主権と矛盾している」として、あらためて否定的な見解を表明している。（2010-04-09）