原宿新聞

落合多武士の個展5月22日から、ワタリウム美術館で生演奏も

　ワタリウム美術館（渋谷区神宮前３丁目）は、5月22日（土）から、国際的に活躍するアーティスト、落合多武の個展を開催する。
　タイトルは「スパイと失敗とその登場について」としており、8月１日（日）までの予定。
　落合多武はワタリウム美術館における展示について、「スパイの活動とは、南はどこからどこまでだろうかと考えることに似ている。南に行けばいつかは南極に着き、その後は北に向かう。南に向かうとは北に向かうことであるのだ。スパイの活動はふだん目には見えないが、そのスパイが失敗した時に初めて明らかになる」という。
　今回の個展には「ブロークンカメラ」「建築、彫刻または何か」「地球上で一番高い所にマンハッタンで行くビデオ」「ストライプ（ウェーブ）」「13年かかって展示される写真」「彫刻でもなく、壁でもなく、家具でもなくインスタレーションでもなく」「バランス」などが展示される。
　初日の5月22日（土）には午後５時から、「アーティスト・オーケストラ」を行う。アーティストたちが集まり、生演奏し、演奏後には、出演者のトークもある。
　落合多武は1967年横浜生まれ。1990年和光大学卒業後に渡米し、ニューヨーク大学芸術学部大学院修了。以後、ニューヨークを中心に活動している。
（2010-04-18）