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「区立心身障害者福祉センター」解体、跡地に障害者福祉複合施設を建設へ

「区立心身障害者福祉センター」解体、跡地に障害者福祉複合施設を建設へ

　築30年を過ぎた「渋谷区立心身障害者福祉センター」（神宮前3-18-41）が間もなく解体され、同地に19年度竣工、20年度開設を目標に障害者福祉のための新複合施設が建設される見通しだ。
　区立心身障害者福祉センターは、主に養護学校入学前の子供の心身障害者、あるいは養護学校卒業後の大人の心身障害者を対象に通所介護を行う施設だが、昭和49年5月の開設で築30年を過ぎており、建物の老朽化が不安視されていた（写真は塗料が剥げかかった中庭の手摺）。
　また、平成17年11月には障害者自立支援法が公布され、従前バラバラだった身体・知的・精神など各種障害者へのサービスの一元化、障害者の就労促進などが定められたが、現状、区にはこれに対応できるだけの施設がなかった。
　さらに、渋谷区には障害者の入所介護が行える公立の施設が現在まで一箇所もないといった問題が指摘されており、入所・通所機能、ショートステイ機能、相談機能などを備えた地域生活支援型の複合施設の整備が急務とされていた。
　こうしたことから、渋谷区では18年度予算にて総工費13億円を投じ、渋谷区の障害者（児）支援の中核となる施設を建設することを予定している。施設面積は約2,350�屐�建物延べ面積約4,050�屐�地上3階、地下1階、鉄筋コンクリート造。建設場所は複数の候補が挙がったが、広さ、周辺の環境などの点から現在の心身障害者福祉センターに勝るところはなく、結局同施設を解体し、跡地により大規模な施設を建設する方向を固めた。
　なお、現在の施設の利用者は新施設開設までの約2年間、近隣の「ケアコミュニティ・原宿の丘」に移ることを余儀なくされるが、急な環境の変化に利用者が戸惑うことのないよう、施設職員が散歩に連れて行くなどして見学回数を増やし、心理面のケアに努めたいとしている。（2006-03-07）

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