原宿新聞

「子供に売るなが主旨」と石原知事、青少年条例改正案で「文言修正を」

　東京都の石原慎太郎知事は、5月７日の定例会見で、現在、都議会において継続審査中の東京都青少年健全育成条例改定案のうち、18歳未満の性的表現の”規制”が表現の自由との関連で批判を招いていることを受けて、「“非現実的青少年”とか、幽霊の話かと思われるような、わけの分からない表現で書かれているが、誤解を解くためにも、分かりやすく文言を修正したらいい。青少年に良くない漫画、アニメなどを、子どもの目につく所に置くな、子供に売るなというのが主旨であって、書くなとか表現の自由を侵害、委縮させるするものではない」と、あらためて強調した。
　また、東京のみ人口増加傾向にあることについても、「これだけ小さい所に住む人が1300万人を超え、昼間人口が400万人以上とか言うように流入が増えて、東京はとんでもない負担を強いられている。フランスのサルコジ大統領は、グランパリ計画を進めたが、羨ましい計画。秋葉原〜つくば間のエクスプレスに乗ると、ガラ空きの関東平野が広がっているが、もっと活用すべきであり、東京にこれ以上集中することは、歓迎しない」と述べた。
　さらに、現在の政局に触れて、「民主党の小沢幹事長を怖いというが、わけの分からないカネは、はっきりさせるべき。相撲の世界では″恩返し“というが、同様に国のためを思って、恩義があるなら直言すべきではないか」と、民主党を批判した。
（2010-05-07）