原宿新聞

「日米安保、在沖米軍は抑止力か」と石原知事、5月28日の定例会見で

　東京都の石原慎太郎知事は、5月28日の定例記者会見で、沖縄・普天間基地問題に関連する質問に答えて、「昨日の全国知事会議でも、基本的な質問をしたのだが、日米安保、在沖縄の米軍は本当に、抑止力になるのか、当事者の意識の問題が大きいのではないか。かって、中国との間で尖閣諸島を巡る領有権問題が激化したとき、駐日米大使に、これ以上激しくなったら日米安保を発動するのか、と聞いたら彼は言下に、ノーと答えた。問題に火がついたとき、（日本を）守らないなら何のための安保か、米軍は何のために日本にいるのか。また、こちらが正しいのに、これから協議するというような総理は認められない」と、持論を展開した。
　また、表現の自由を侵害するとして批判の強い「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正案については、「表現が悪くて誤解を招いたが、子どもの目につかないところに置く、というのが主旨であって、この主旨は正しい。部分修正すればよい」と、あらためて強調した。
　オリンピックの東京への再誘致についても「IOCが、反省も含めて次へのチャレンジというのは、大いに賛成。次の知事の問題になるが、協力は惜しまない」と述べた。
　
（2010-05-28）