ヘッドラインニュース
「HMV渋谷」が8月に閉店、「TSUTAYA」(C.C.C)に事業譲渡で
音楽・映像ソフトなどの小売大手・HMVジャパン(港区六本木3丁目、雨宮雄一社長)の日本1号店で、旗艦店の「HMV渋谷」(渋谷区宇田川町)が8月22日に閉鎖される。同社はかねてから、今6月をめどに、「TUTAYA」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(C.C.C)に全事業を譲渡する予定で、これに伴う合理化の一環とされている。
同店内の各フロアには、6月7日から、「この度、HMV渋谷は8月中旬をもちまして、閉店させていただきます。渋谷の地で20年に及ぶご愛顧、まことにありがとうございました。引き続き8月中旬までのご来店を、心からお待ち申し上げています」という「HMV渋谷 閉店のお知らせ」を掲出している。
5階に入っている新星堂の楽器専門店「ROCK INN」、6階のユーズド(古着)専門店「HANJIRO」も、高木ビルから一括賃借している「HMV渋谷」の1テナントとして入居していることから、同様に退店する。
これらの店舗では、今後の展開については、一様に「未定」としており、従業員たちは不安そう。一部では雇用不安の問題もささやかれている。
英国バークシャー州を本拠とする「HMV」は、イギリスのほか、香港、シンガポール、アイルランド、オーストラリア、カナダなどに店舗を持ち、アメリカへは1990年に進出したが、2004年末に撤退。日本へは1990年にHMVジャパンを設立して進出したが、ジャパン社は2007年8月に、大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツに売却されている。
日本でも、近年は店舗閉鎖が相次ぎ、現有55店舗だが、6月20日に銀座INZ、8月22日に渋谷の閉店が決定しているほか、今夏までに数店舗の閉鎖が予定されている。
「HMV渋谷」は1990年に日本1号店・フラッッグシップショップとして、渋谷・文化村通りのONE−OH−NINE内に開店、1998年に現在のセンター街へ移転した。
「渋谷系の聖地」とされ、昨年11月の大改装で、日本でも最大級とされる1〜4階の各フロアには、J-POP、洋楽、ROCK&POPSの新作、話題商品を中心に、幅広い分野の音楽、様々な映像・DVD・BLU-ray、書籍やオーディオアクセサリーまで、豊富な商品を取り揃えている。
多くのリスニング・スポットや、商品検索や予約などが簡単にできるHMV KIOSKも設置し、2階には話題のアーティストが数多く出演するイベント・スペースも設け、総合エンタテインメントショップとして、音楽・映像を通してトレンド発信し続ける大型専門店として評価されている。
(2010-06-08)
最新記事一覧
- 鎖国の国のGo To トラベルとはいったい何なのか
- 非常事態宣言またもや延長 感染拡大はだれの責任か
- どうなるコロナ対策 非常事態宣言解除後の行方は
- 稚拙なアプリで徹底管理 陰性の帰国者に2週間の自宅待機
- 迷走する政治屋たち COVID-19とオリンピック
- 閉ざされた国ニッポン ワクチンパスポートの考察
- メディアの在り方について
- 警察官としての矜持
- 新スタイルのフラワーショップ「DILIGENCE PA…
- 「銀魂 × TOWER RECORDS」12/24(木…
- 地元 神宮前で話題のオーガニックカフェ「SNOW AN…
- 原宿表参道 百年の灯りライトアップ
- フェンディとアニヴェルセルカフェが表参道でコラボ「フェ…
- 頻発する暴走事故はなぜ起きるのか。
- オレオレ詐欺はなぜ減らないのか