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原宿団地訴訟で実際と違うイメージ図、6月10日の公判で明らかに

原宿団地訴訟で実際と違うイメージ図、6月10日の公判で明らかに

　原宿団地（渋谷区神宮前3丁目）の高層マンションへの建て替え計画を巡る住民訴訟の第2回口頭弁論が6月10日（木）、東京地裁で開かれ、完成予想図（パース）が実際と大きく食い違っていることが明らかにされた。
　原告（住民）側によると、原宿団地側作成パースのピロティの高さを検証したところ、設計図では高さ７・１�辰覆里法▲僉璽垢任�13・６�辰函¬�2倍の高さに誇張され、柱の数も実際は4本にも関わらず３本とし、明るく開放的なマンションとして描き出されている。
　また、”公開空地”も、実際にはあり得ない「北から陽がさしている」イメージ図で、実際はマンション北側の暗い空地であるにも関わらず、あたかも南に面した“明るい空地”として描かれ、実態を反映していない、という。
　これらのパースは、住民説明会や東京都への建築許可申請にも使われていた。
　住民側では、これらの実態について、原宿団地管理組合（坪郷佳英子理事長）や関係方面にも公開質問状を出し、広く世論に訴えていきたいとしている。
　この住民訴訟は、東京都の建築許可は、建築基準法にいう「総合設計」制度の適用を誤ったもので、提供される”公開空地"は、「住環境の改善に資する」ものにはなっていないとして、この許可処分の取り消しを求めているもの。同種の紛争が各地で頻発していることから、全国的にも注目されている。
　次回の弁論は、8月26日（木）午前11時45分から、東京地裁522号法廷で行われる。
（2010-06-10）

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