原宿新聞

「財政再建は為政者の最大の責任。菅首相はしたたか」と石原知事が18日に

石原慎太郎東京都知事は６月18日の定例記者会見で、菅直人新政権の財政再建政策についての質問に、「財政の再建は為政者の最大の責任。消費税引き上げは、自民党が言い出したことだが、赤信号みんなで渡れば怖くないとばかりに、与党もこれに乗ってきている。菅首相はうまいボールを投げるし、駆け引きが巧妙、したたかだ。自民党もこれでは苦しい。相手が1枚上手だ。たちあがれ日本も、強い経済と言ってきたが、うまくパクられた。第3極は双方の言わない提案をしないと、存在感が薄れてしまう。それにしても、選挙区制度を変えないと駄目。政治家が小さくなったし、発想がチャチになってきている。たちあがれ日本の応援団長として、定数５の参議院東京選挙区については是々非々で臨む」と述べた。
　先ごろ、都議会で否決となった「東京都青少年の健全な育成に関する条例」の改正案については、「否決の理由が理解できない」として、秋の議会への期待感を滲ませた。
　また、東京メトロと都営地下鉄との統合については、「東京都はどちらも大株主。国が売るなら、都が株式を引き受けてもいい。キチンと統合すれば、もっと経営に迫力が出るし、2つの線路がつながれば便利で、みんなのためになる」と意欲を示した。
（2010-06-18）