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原宿団地訴訟で公開質問状、「偽りのパース」と住民が問題視

原宿団地訴訟で公開質問状、「偽りのパース」と住民が問題視

　外苑西通りの環境を考える会（渋谷区神宮前３丁目、小池成治代表）は6月28日、訴訟問題にも発展している「原宿団地に関する総合設計許可手続きで提出されたモンタージュパースに、重大な問題を発見した」として、公開質問状を関係方面に送付した。
　送付先は、新日鉄都市開発の正賀晃代表取締役、竹中工務店の竹中統一代表取締役、原宿団地管理組合の坪郷佳英子理事長の３氏。
　公開質問状によると、「地域住民に対する説明会で示され、また、東京都に正式な書面の添付図書として提出されたモンタージュパースには、４つの大きな偽り」があるという。
　その4点は、�．團蹈謄Ｅ薫羚發鮓充造療薫羚發量鵤嫁椶砲靴討い覘▲團蹈謄�の柱の数を実際より少なくしている��ピロティの柱の径を現実の柱の径より細くしている�て遒砲△襪呂困梁斥曚�北にあり、日が当たらない公開空地に日が当たっている。
　「過失で、ここまで事実に反するパース画が作成されることはあり得ず、作成者が意図的に作成したものと考えられる」と指摘し、「この偽りのパース画は、誰の指示で、誰が作成したのか。また、どのような目的で虚偽のパース画を作成したのか」と問題視している。
　また、「住民に対する説明会で、このモンタージュパースが使用され、ピロティの開放感、道路から空地への連続性が強調された。偽りのモンタージュパースから受ける印象で、大きな事実誤認をした住民も多数いると考えられる」として、「住民説明会を自主的に開催し直す意思はあるか」と指摘。
　第3に、「偽りのモンタージュパースは、正式な許可申請の添付図書として提出された」が、「ここまで事実に反するパース画を用いて申請を行うというのは、事業者として相当に悪質な行為であると考える。今回の行為をどのように捉えているか」を問うている。
　加えて、「このパース画からの印象で『道路から空地へは連続性があり、ピロティは開放感がある』と誤認し、許可を出した可能性は十分にある」として、「東京都に対して、今回の不祥事を報告し、総合設計許可のやり直しを求める意思はあるか」と提起。
　さらに、「今回の問題を『過失』だと主張するのであれば、パース画作成者にはプロとしての資質が欠如していると言わざるを得ない。『過失』という主張の場合、作成者及びその監督者に対して、どのような措置をとるのか」としている。
　2週間以内に、妙園寺内の同会事務所あて、返答を求めている。同会の主要メンバーが中心となって、今春、東京地裁へ提訴した住民訴訟の原告団を構成している。　　　
（2010-06-29）

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