原宿新聞

「先端技術を信用して賛同を」、石原知事が築地市場の豊洲移転で

　「先端技術を駆使した実験で、汚染物質の除去・浄化は可能という結果が出た。大変けっこうなこと。技術を信用し、学会の権威による結論を慎重に斟酌して、豊洲移転に賛成していただきたい」――東京都の石原慎太郎知事は7月23日の定例会見で、築地市場の豊洲移転について、あらためて推進の立場を表明した。
　盛土部分から見つかった汚染や地下水を通じての汚染など、新たな問題についても「放置する気はない。憶測で動いたのでは混乱を生む。専門家の意見を聞いて対応し、安全性を確保する。専門家の会議をもう1回、開くことはあり得る」と述べた。
　また、都営地下鉄と東京メトロ線が乗り入れている「日本橋」「浅草」駅で、24日の始発時から、連絡通路のシャッターを15分ほど繰り上げて開け、不便だった乗り換え問題を改善することについても、「当たり前のこと。隗より始めよということで、まずは扉から一元化か。都営地下鉄は初期の借財をかかえているが、営業状態はいい。一緒にしないと、ユーザーに申し訳ない」と、両地下鉄の統合・一元化に向けて、意欲を示した。
（2010-07-23）