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コロンバン本店で採蜜作業、｢原宿はちみつ」でブランド発信強化へ

コロンバン本店で採蜜作業、｢原宿はちみつ」でブランド発信強化へ

　養蜂事業を開始した洋菓子のコロンバン（小澤俊文社長）が7月27日（火）の早朝、原宿本店（渋谷区神宮前6丁目）の屋上で、ミツバチの巣箱からミツを取り出す「採蜜」作業をおこなった。
　原宿本店の屋上では今年5月から４群の巣箱を設置し、約12万匹のミツバチを飼育しているが、採蜜には、まだミツバチが活動・興奮状態になっていない夜明けごろが最適とされている。
　採蜜には、まずミツバチに刺されないように、顔を守る網のついた「面布」をかぶり、手首から入ってこないようにする「腕袋」などで身を固め、煙が嫌いなミツバチに「燻煙器」から煙を噴出しておとなしくさせる。次いで「巣箱」から、働きバチが6角形の「巣房」をつくって生活し、ミツを貯めこんだ「巣板」付きの「巣枠」を取り出し、ハチを払う。
　「巣板」についた「ミツブタ」を切り、ミツが流れ出しやすいようにして、手動の遠心分離機にかけ、ミツを採取する。これをろ過して、缶に集めれば作業終了となる。
　採蜜作業は5月21日を第１回として、7月27日で6回目。8月以降は、「あと１、2回で、今シーズンは終了」となり、越冬体制でのノウハウを蓄積しながら、来春のシーズンインに備える。
　これら一連の養蜂事業は、福岡県をルーツとする、ミツバチ産業（目黒区東山1丁目、藤井新三社長）のアドバイスを受けて進めている。藤井社長によると、「花の量に対するミツバチの適切な配置を守れるなら、どなたがやるのもよいこと。原宿・表参道の周辺には緑も多く、巣箱を分散して置くなら、まだ養蜂の余地はある」としており、コロンバンでは、「しっかりしたノウハウの確立」を前提に、渋谷区神南1丁目の自社ビル（渋谷コロンバンビル）の屋上を、次の候補地にあげている。渋谷コロンバンビルは屋上面積が約500平方�辰塙�く、代々木公園にも近いことから、有力候補とされている。
　コロンバンでは、養蜂事業を「社会貢献の一環」（小澤社長）と位置づけており、当面は「原宿はちみつ」 を使ったプリンを8月8日（日）から限定販売して、原宿のブランド発信力を質的に高め、地域発展にも貢献していきたいとしている。
　これに伴い、6角形のミツバチの巣房を型どったデザインと「原宿はちみつ」(HARAJUKU Haney) を組み合わせた複合商標の登録を、7月21日付で特許庁に申請している。
（2010-07-27）

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