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台湾を代表する日本画家、陳進の展覧会
台湾を代表する女性日本画家、陳進の生誕100年を記念する展覧会が、松涛美術館(松涛2)にて4月5日より開催されている。
陳進(1907〜1998)は台湾に生まれ、その後日本の東京女子美術学校(現・女子美術大学)に留学し日本画の技法を学んだ画家。1934年台湾人女性として帝国美術院美術展覧会に初入選するなど日本で活躍した後、台湾に戻った。
戦後台湾にあっては、陳進が中国の伝統的絵画である国画ではなく東洋画(日本画)を描くことへの批判が強まったが、陳進はその狭間で悩みながらも、日本画の技法によって台湾女性の家庭生活を穏やかなタッチで描き続け、独自の画風を築いた。
1998年台北にて没したが、今日までに陳進の画業は、中国美術とは異なる独自の発展を遂げた20世紀台湾美術の代表格として内外に広く認知されている。
今回松涛美術館では陳進の生誕100年を記念して、代表作80点を展示。作品には台湾の女性や子供たちの日常を描いたものが多いが、往年の陳進はこれら愛着ある人々をいかに少ない描線で美しく描くかに心血を注ぐあまり、1作の完成に1年をかけることも珍しくなかったようだ。
なお展示中4月15日(土)には、午後2時より「陳進とその師たちー『台展』デビュー前後」と題して、女子美大教授・島村輝氏の講演会が行われる。また4月22日(土)、5月6日(土)の午後2時からは担当学芸員によるギャラリートークも行われ、二十世紀美術界にあって独自の存在となりえた、陳進の作品と生涯についての解説がされるということだ。
「台湾の女性日本画家生誕100年記念 陳進展」
期間 2006年4月5日(水)〜5月14日(日)
会場 渋谷区立松涛美術館
住所 東京都渋谷区松涛2-14-14
電話 03-3465-9421
最寄 渋谷駅下車徒歩15分 京王井の頭線神泉駅下車徒歩5分
休館日 4月10日、17日、24日、5月1日、8日(毎週月曜日)
入館料 一般300円 小中学生100円、団体割引あり
松涛美術館
(2006-04-05)
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