原宿新聞

東京都各所の小学校で入学式　神宮前小では19人が入学

　東京都の大半の小学校できょう6日に入学式が行われ、原宿の神宮前小学校でも19人の子供たちが新入生として迎えられた。
　表参道ヒルズのすぐ隣に位置し、2年生から6年生までの児童が113名の神宮前小学校。6日に新1年生が加わり全児童132名となったが、講堂は全児童、保護者、教諭陣が一堂に会してもやや広く感じられ、東京の中心部にありながらも山の分校のような雰囲気が漂う。
　そこに新入生たちが先生に導かれつつ列を作って入場し、自分の名を呼ばれると手を挙げながら立ち上がり、「ハイ」と元気よく答えていた。
　今年度より同校に赴任した新校長・川島信雄氏は式辞で新入生への希望のひとつとして、「学級の皆さんと仲良くしてください。『考え方が違うから、お友達になるのはやめよう』と考えるのではなく、かけっこが速かったり、絵が上手だったり、本を読むのが好きだといった、その人一人一人にしかない良さを見つけるようにしてください」と語りかけた。
　平成16年度より渋谷区でも学校選択制が導入され、児童および保護者の選択の幅は広がった。いまや保護者の選択基準は学力に関してだけでなく、校内でのいじめに対する学校側の対応力などにも多様化している。その中にあって神宮前小学校では、可能な限り子供たちが体験的な学習をできる機会を増やし、身の回りのものごとから多くのことを感じ取れる目と、心を養う教育を実践していきたいということだ。
（2006-04-06）