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根津美術館が「KORIN展」、開館70周年記念で来春に

根津美術館が「KORIN展」、開館70周年記念で来春に

 根津美術館(港区南青山6丁目)は、開館70周年を記念して来春、「KORIN展〜国宝『燕子花図とメトロポリタン美術館所蔵『八橋図』〜」を開催する。
 開催にあたって、10月8日、記者発表会が行われた。
 それによると、日程は4月16日(土)〜5月15日(日)の28日間。休館日は、月曜日だが、5月2日(月、祝)は開館する。また、通常は午前10時〜午後5時までだが、4月29日(金、祝)〜5月15日(日)は、午後7時までの”夜間開館”も決めている。
 根津美術館の国宝「燕子花図」は、18世紀初頭の京都において、尾形光琳(1658〜1726)が群生する燕子花のみを鮮烈に描き、日本絵画史上の名品とされている。
 一方、メトロポリタン美術館の「八橋図」は、江戸滞在を経験した光琳が京都に戻り、同じ伊勢物語の「八橋」の場面を発想源として、10年余のときを隔てて描いたもので、ともにカキツバタを描きながら、八橋を暗示する橋のモチーフを描きながら、より構成的・幻想的に仕上げているのが大きな特徴。
 本展の開催によって、光琳が時を隔てて描いた2つの屏風絵の再会が、大正4年以来、約100年ぶりに実現することになる。
 併せて「燕子花図」以前の光琳の画業や、江戸時代末期に「八橋図」の図様を掲載した光琳顕彰の立役者・酒井抱一(1761〜1829)編「光琳百図」の意義、ひいては光琳画受容の歴史をみることもできる。
 さらに、今回の「KORIN展」にちなんで、三宅一生デザインによる洋服が、来年の「カキツバタの頃」に発売の見通しとなっている。
 なお、今秋は10月9日(土)〜11月14日(日)、財団法人根津美術館の創立70周年記念特別展として「南宋の青磁〜宙をうつすうつわ〜」を開催する。
(2010-10-08)

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