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世界に蔓延る人身取引の実態 「人身取引と世界的な人の移動」展
途上国の国民が、金銭と引き換えに他国へ売り渡される人身取引(トラフィッキング)の横行が、今日重大な国際問題となっているが、いま国連大学UN ギャラリーでも、この問題を啓発すべく展示会が開催されている。
「人身取引と世界的な人の移動」展は、国際移住機関(IOM)と国際連合広報センターによる共同主催。人身取引は、性的搾取のため若い女性や子どもが国際的に取引されるものというイメージが強い。だが、実際には多くの男性、大人も強制労働や臓器摘出のために犠牲になっていると言われる。
今回の展示はこの重大な人権侵害について、世界各国のキャンペーンポスターやビデオによって、日本人にも理解を深めてもらおうという企画。展示されている数々のポスターは、いずれもIOMによってアジア、アフリカ、東欧など、人身取引被害が深刻化する地域の人々を啓発すべく作成された(少女の顔に「FOR SALE(売り物です)」と大書きされている上の画像は、南アフリカのポスター)。
ポスターには一部ショッキングな図版のものもあるが、これらやビデオを通じて人身取引の最大の原因である世界の貧困問題、被害者を他国に連れ去る手口、国際的犯罪ネットワークの存在、アジア地域を含めた国際的な人身取引の実態などについて、これまで詳しくなかった人でも学べるような構成になっている。展示は5月10日まで(毎土日および5月3日〜5日までは休館日)。
「人身取引と世界的な人の移動」展
期 間: 2006年4月5日(水)〜5月10日(水)
時間 : 午前10時〜午後5時30分(最終日は15時まで)
休館日: 毎土日、5月3〜5日
主 催: 国際移住機関(IOM)、国際連合広報センター
料 金: 無料
<問い合わせ先>
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-1-12虎ノ門ビル8階
国際移住機関(IOM)駐日事務所
電話:03-3595-2487 FAX:03-3595-2497
国際移住機関(2006-04-19)
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