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NIKEは命名権行使せず、宮下公園整備で新たな「民間支援」表明

NIKEは命名権行使せず、宮下公園整備で新たな「民間支援」表明

　アメリカ系スポーツメーカーのナイキジャパン（品川区）は10月14日（木）、渋谷区立宮下公園の整備工事について、渋谷区と結んでいたネーミングライツ（命名権）を行使せず、新たな形で民間支援を提供すると、正式に表明した。
　4億円を投じてナイキジャパンが行う宮下公園の整備工事支援は、「地方自治体が公営の公園の整備工事を民間企業と協同で臨むという試み」としており、公園の名称は予定されていた「宮下NIKE公園」ではなく、従来通り「渋谷区立宮下公園」のまま。
　「みんなの宮下公園をNIKE公園化計画から守る会」などによる抗議行動が、15日正午からナイキジャパン本社前で予定されていたが、その前日夕刻での方針転換表明となった。
　9月24日（金）に行政代執行で反対派を強制排除し、10月５日（火）から準備工事、12日（火）から正式着工と位置付けていた渋谷区では、2011年4月下旬の完成・オープンを見込んでいる。
　ナイキジャパンは、「本プロジェクトがすべての渋谷区民が楽しめる緑の空間を提供し、官民が協力体制を実現するベンチマークとなることを期待」し、「渋谷区を通じて、地元の9つすべての町会と商店街組合などから、今回の整備工事支援計画に対する強い支持と賛成をいただいている」としている。
　宮下公園の整備工事におけるナイキジャパンの整備支援内容は�／搬里良埃�由な人や高齢者も公園を利用できるように、エレベーターを設置するなどバリアフリーな設計�� 園内照明の改善、樹木の剪定や移植、景観の強化により、これまでよりも明るくて緑豊かで安全な公園を実現�Ｍ�用者が集会や休憩のために自由に使えるスペースを拡張�げ搬恩�けスポーツ施設の拡大――などとなっている。
　渋谷区はナイキジャパンと昨年6月、ナイキが宮下公園を整備して渋谷区に寄付するとともに、年間1700万円・10年契約で区立宮下公園を「宮下NIKEパーク」（仮称）とするネーミングライツに関する基本協定を結んでいる。
（2010-10-16）

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