原宿新聞

【知事会見】年末に向け「生活・就労支援は総合的に」、尖閣問題は「公式に質問を」

　東京都は、11月７日（日）〜10 日（水）に開催する「アジア大都市ネットワーク21」の第9回東京総会に際して、「アジア大都市ネットワーク21展」「アジア・シネマ・セレクション」など、アジアの魅力を紹介する多彩なイベントを実施する。
　石原慎太郎知事が、11月５日（金）の定例会見の冒頭で明らかにしたもので、同総会では危機管理をはじめ、これまで取り組んできた諸課題についての成果を確認するとともに、産業振興、官民連携などについても意見交換を行う。
　また、年末に向けて、都としては12月28日まで東京労働局などと連携した生活・就労支援の総合的・重層的な対策を強化する方針で、政府に対してはすでに、これまでの”派遣村”のような「場当たり的なやり方では協力できず、生活全般にわたるマクロ的な総合対策を申し入れている」と強調。
　さらに、尖閣諸島で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した映像がネットに流されている件については、「内部告発ではないか。こんなこと、黙っておれるかということで、けっこうなこと。国民の意識は、はっきりしている」と述べた。
　その上で「中国が領有権を主張するなら、その法的・歴史的論拠を明らかにさせるべき。（日本）政府から（中国）政府へ申し入れ、公式に質問すべきで、もし答が返ってこないなら、それが答えになる」と、重ねて強調。加えて、「有志とはかり、国民運動で自衛隊の駐留を要望するキャンペーンを」としている。
（2010-11-05）