ヘッドラインニュース
山口組系後藤組組長と「菱和ライフクリエイツ」社長逮捕 青山路上刺殺事件との関連も
渋谷区代々木にあるビルの登記を不正に書き換えたとして、警視庁組織犯罪対策4課などは8日、指定暴力団山口組系後藤組組長の後藤忠正容疑者(63)、さらに渋谷区桜丘町のマンション販売会社「菱和ライフクリエイツ」(東証2部上場)社長の西岡進容疑者(52)ら10人を逮捕した。
警視庁の調べでは、後藤容疑者らは昨年2月、渋谷区代々木2丁目の12階建ての雑居ビルに関して虚偽の登記を行い、実際には後藤組関連企業の同ビル持分が10分の6に過ぎないにもかかわらず、完全に所有権が移転したかのように偽装したとの疑いが持たれている。
このビルは3年ほど前から後藤組の関連企業に不法に占拠されるようになり、ビルの所有権を主張する管理会社との間でたびたびトラブルが発生していた。そんな中今年3月6日には、この管理会社顧問で暴力団との折衝担当者でもあった野崎和興さんが、港区青山の路上で二人組の男に刺し殺されるという事件が発生していた。従って今後警視庁では、今回の不正登記事件と野崎さんの刺殺事件の関連性も追うものと見られる。
組長の後藤容疑者以下、幹部の石原英也容疑者ら複数の逮捕者が出た後藤組は、静岡県富士宮市に本拠を置く指定暴力団・六代目山口組の2次団体。構成員数約1200人を抱え、山口組系組織の中でも3番目の規模を誇ると言われる。92年には傘下の組員が、民事介入暴力を扱った映画「ミンボーの女」の監督・伊丹十三氏を襲撃し、重傷を負わせ逮捕されている。
社長の西岡進容疑者が逮捕された「菱和ライフクリエイト」は、昭和59年12月設立され、投資用ワンルームマンションの販売では最大手としても知られるデベロッパー。建築家の黒川紀章氏も取締役に名を連ね、近年は44階建ての超高層マンション建設にも乗り出していた。2005年3月期には年商415億円、経常利益49億5千万円を達成し、昨年12月には東証2部への上場を果たしていたが、その経営手法に関してはとかく強引な面も噂されていた。
(2006-05-09)
最新記事一覧
- 鎖国の国のGo To トラベルとはいったい何なのか
- 非常事態宣言またもや延長 感染拡大はだれの責任か
- どうなるコロナ対策 非常事態宣言解除後の行方は
- 稚拙なアプリで徹底管理 陰性の帰国者に2週間の自宅待機
- 迷走する政治屋たち COVID-19とオリンピック
- 閉ざされた国ニッポン ワクチンパスポートの考察
- メディアの在り方について
- 警察官としての矜持
- 新スタイルのフラワーショップ「DILIGENCE PA…
- 「銀魂 × TOWER RECORDS」12/24(木…
- 地元 神宮前で話題のオーガニックカフェ「SNOW AN…
- 原宿表参道 百年の灯りライトアップ
- フェンディとアニヴェルセルカフェが表参道でコラボ「フェ…
- 頻発する暴走事故はなぜ起きるのか。
- オレオレ詐欺はなぜ減らないのか