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山種美術館で”院展の画家”展、11月13日から特別展示も
山種美術館(渋谷区広尾3-12-36)は11 月13 日(土)〜12 月26 日(日)、院展出品作品を中心に、横山大観、、菱田春草から小林古径、速水御舟、奥村土牛、そして平山郁夫に至るまで、明治、大正、昭和、平成にかけて活躍した院展の画家たちの意欲的な作品の数々を紹介する「日本美術院の画家たち―横山大観から平山郁夫まで―」を開催する。
岡倉天心によって、1898(明治31)年に在野の美術団体として創設された日本美術院は、茨城県五浦への移転の低迷期を経て、天心の一周忌にあたる1914(大正3)年9 月に大観、下村観山らによって再興。
彼らは、古典研究の上に絵画の新生面を開いていこうとする天心の遺志を受け継ぎ、個性を尊重した自由な制作に取り組み、伝統絵画を学ぶ一方、ヨーロッパ絵画や東洋画から多くを吸収し、柔軟な発想と新鮮な感覚でそれぞれが独自の画風を創出し、特に大正から昭和にかけての日本美術院は、多くの気鋭の画家を輩出した黄金期といえる。
昨年12 月に他界した平山郁夫(1930-2009)は、仏教やシルクロードを題材とした雄大かつ叙情的な作風で知られ、幅広い人気を博した日本画家。東京藝術大学学長として多くの逸材を育てる一方、文化財赤十字の提唱や、ユネスコ親善大使として世界各地の文化遺産の保護活動などにも奔走した。
この展覧会では、現代の院展の重鎮であった平山を追悼する意味を込めて、山種コレクションルームに、《バビロン王城》などの作品を特別展示する。
本展での主な出品予定作品は、横山大観《作右衛門の家》《月出皎兮》《春の水・秋の色》、小林古径《清姫》、安田靫彦《平泉の義経》、前田青邨《腑分》、堅山南風《彩鯉》、奥村土牛《鳴門》、小茂田青樹《丘に沿える道》、富取風堂《もみぢづくし》、速水御舟《翠苔緑芝》、小倉遊亀《舞う》、岩橋英遠《暎》、吉田善彦《尾瀬三趣》、平山郁夫《バビロン王城》、《阿育王石柱》、《ロンドン霧のタワァ・ブリッジ》ほか、となっている。
(2010-11-09)
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