原宿新聞

グッドデザイン大賞に”羽根のない扇風機”、「AKB48」は”金賞”に

　総合デザインプロモーション機関「日本デザイン振興会」（岡村正会長）は11月10日（水）、東京ミッドタウンで2010年度グッドデザイン大賞の選考会を開催し、ダイソンのエアマルチプライヤーを大賞（内閣総理大臣賞）と決定、表彰した。グッドデザイン大賞は、本年度の全受賞対象1110件の頂点にあたり、デザインの完成度に加え、時代性や未来への提案など、総合的な観点で最新グッドデザイン賞のシンボルにふさわしいと評価されて、選ばれた。
　ダイソンはイギリスの会社で、「世界一安全な扇風機を開発したこと」が高く評価され、審査委員も、「ある意味、扇風機の“革命”ともいえる大胆で斬新な発想は、現代のエンジニアやデザイナーに刺激を与えてくれている」とコメント。
　深澤直人審査委員長も「カテゴリーが分かれていて、優劣をつけにくかったが、これが選ばれて欲しいという思いが集約されて、ダイソンが選ばれ、グッドデザイン賞らしいと実感した」と講評した。
　このほか、大賞は逃したが、エンターテインメントプロジェクトデザインの「AKB48」も、準大賞ともいうべき「グッドデザイン賞金賞」（全14件）に入り、存在感を示した。
（2010-11-10）