原宿新聞

【知事会見】”尖閣ﾋﾞﾃﾞｵ”の流出は「愛国的で崇高な行為」、ハツ場ダムは「出来ないなら負担金返してもらう」

東京都の石原慎太郎知事は、11月12日（金）の定例記者会見で、尖閣諸島沖での中国漁船の衝突を撮影したビデオ映像が流出した件についての質問に触れて、「あれ（ビデオ）は秘密といえるのか。もし秘密であったとしても、公開すべき」と述べ、「隠す理由は何なのか。（ビデオの流出は）国民に知らせるという、愛国的で崇高な行為と思う」と答えた。
　また、八ツ場ダムについては「（基本数値や工費も変わってきているが）、世界で異常気象がどんどん進んでおり、あのダムは、あってしかるべき。唯々諾々ではなく、負担金は必要だから支払ってきたわけで、前金のようなもの。ダムができないのなら返してもらう。返さないなら、詐欺のようなものだ」と強調。
　日本のTPP（環太平洋経済連携協定）への参加については、「農業に精通しているわけではないが」とした上で、「自由貿易が望ましいが、コメは日本の文化の問題であり、農業という基幹産業が成り立たないなら、農家はつらい」と述べた。
　なお、東京都はこの日、11月16日付で中央卸売市場の組織変更を実施し、豊洲への築地市場の移転推進のため、「新市場整備部」を新設する、と発表。同部は２課体制とし、新市場の施設整備、土壌汚染対策を着実に推進するとともに、市場業者に対する移転支援・調整部門を強化したいとしている。
（2010-11-12）