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渋谷のど真ん中に異空間を 西山仁「White Out」
国内外の若手美術家の支援・育成を目的に、東京都が昨年7月オープンしたカルチャー施設、トーキョー・ワンダーサイト渋谷で、現在発泡スチロールで作られた不思議な空間が公開されている。
「White Out」と呼ばれる写真の中の白い空間は、西山仁さん(1969年、岡山県生)によるインスタレーション作品。西山さんは2005年秋にもトーキョー・ワンダーサイト渋谷で3人展「ウサギの目の動きの眠り」に出展、発泡スチロールなどの人工的な素材を効果的に用いた作品で好評を博した。
今回の作品は、やはり発砲スチロールがメインの素材だが、これによって空間そのものを作ってしまうという前回の3人展から大きくスケールアップしたもの。観客は西山さんの作り出した真っ白な空間の中に実際に入り込み、やはり真っ白な階段を上りきったところで、そこに置かれているある何かを目にする、という意匠だ。
館長の今村有策氏は西山さんの作品を、「意識の中では想像できながら、しかし実際には見たことがないような空間。逆説的に人工的であるがゆえに、自然を想起する空間」と評する。
なお、作品のタイトルになっている「White Out」とは、雪などで視界が見えなくなることを指すと同時に、真っ白な修正液で白く塗りつぶすことも指す言葉だそうだ。それを聞くとたしかに、見知らぬ大自然に迷い込んだかのような感覚と、人工的な威圧感を同時に覚えるこの空間に、何よりも相応しいネーミングだと思えてくる。6月9日まで。
展覧会名 White out
アーティスト 西山 仁
主催 トーキョーワンダーサイト
会期 2006年4月29日(土)−6月9日(金)
開館時間 11:00-19:00 (入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)
入場料 無料
会場 トーキョーワンダーサイト渋谷
トーキョーワンダーサイト渋谷
(2006-05-16)
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