原宿新聞

「渡部陽一写真展」12月20日から、Ｋスタで"愛と平和”をアピール

　KDDI（千代田区）は、渋谷区原宿（神宮前4丁目）のKDDIデザイニングスタジオ（Kスタ）において、紛争地域の「子供たちの笑顔」を集めた「渡部陽一写真展」を、12月20日（月）から来年1月20日（木）まで開催する。
　Ｋスタでは、「恋人たちのクリスマス」をテーマに、恋人たちを光が祝福してくれるクリスマスツリーを設置し、逆さツリー企画などのイベントを実施しているが、そうしたハッピークリスマスイベントの特別企画として開催するもの。その独特の語り口で、 2010年を代表する有名人といわれる戦場カメラマンの渡部陽一さんが、これまでに撮影してきた戦場地域の「子供たちの笑顔」を
集めた”愛と平和の写真展”と位置づける。
　初日の12月20日には、渡部陽一さん本人が登場して、「子供たちの笑顔」テーマに、戦場での子供達の様子や戦場での心温まる体験談など、戦場カメラマンならではの視点で「愛と平和の大切さ」について、トークショーを行う。 会場はザイニングスタジオ1階および各階スロープを予定している。
　渡部さんは、旅行中にルワンダの少年兵に襲撃され、カメラを含めた私物のすべてを差し出すことで何とか助かったが、リンチを受けて周辺の村人が虐殺されて行く様を目撃した。帰国後、周囲の人たちにその被害と現実を説明したが理解してもらえなかったことから、その場の状況を伝えられるカメラの必要性を痛感し、戦場カメラマンとなることを決意。
　平均して 1年の半分は海外に滞在して仕事をしており、ルワンダ紛争、コソボ紛争、チェチェン紛争、ソマリア内戦、イラク戦争など、約130の紛争地域を取材してきた。
　雑誌、テレビ番組などで作品を配信しているほか、昨今はテレビ番組への出演も積極化し、TBS系のバラエティ番組『笑撃!ワンフレーズ』にも出演。その特徴的な語り口で人気となり、その後、様々なテレビに出演している。
　渡部氏本人によると、テレビ出演は、「戦場のカメラマン」としての活動を知ってもらうのと、活動費を稼ぐ目的がある、という。（2010-12-15）