原宿新聞

児童虐待をなくしたい　サンタクラブが23日就活支援イベント開く

「児童虐待をなくそう」−ハレーサンタCLUB(峰たかし代表、会員約150人）は、23日午前10時から新宿区大久保の新宿区立「西戸山中学校校庭」で都内養護施設の児童たち約100人を招き、「お仕事ってなぁーに？」と題する就活イベントを開催する。警察官、消防士らを招き、養護施設の子ども達に職業とは何かを伝えるのは、全国的にも初めての試みのようだ。雨天の場合は体育館で開催。
　全国の養護施設（2歳から18歳まで）は、約590ヶ所。約3万人が入所している。都内では約60ヶ所の施設があり、2000人近くの子どもたちが生活している。ただ、その約9割が実親、継母、継父など家族からの虐待による保護で入所しているのが養護施設の実態。
　公的機関で運営する同施設は、18歳になったら施設からでて就職する規則。進学はほとんどない。また、就職しても離職率が高く転職を繰り返した挙句、保証人などになっていた人たちも離れていき、最後は自暴自棄なっていく子どもたちも多いのが現状だ。
　このため、同CLUBでは、ちいさいうちから職業意識を持ってもらおうと
今回の企画となった。警察官、消防士は、社会正義を実現するとともに、
18歳からでも就職できる仕事。
　当日は、ボランティアを含む約300人が参加。交通安全、火の安全な消し方、大工さんによるカンナ削り、竹トンボ、竹馬作りなどを体験するほか、カレーライスなどがふるまわれる。
　サンタCLUBはこのほか、児童施設の訪問、ハレー150台によるパレード
などを実施、児童虐待撲滅を訴えている。
　事務局は、新宿区高田馬場1-21-10（電話03-5292-9229)（2011-01-19）