原宿新聞

【知事会見】地下鉄都営線で走行中もメール送受信可能に　ソフトバンク孫社長の申し入れに応え

　地下鉄都営線で車両走行中も携帯メールの送受信ができるようアンテナ設置工事を行うと、ソフトバンク孫正義社長と東京都の猪瀬直樹副知事が1月20日合意したことに関し、石原慎太郎知事は翌21日の定例会見で「大変結構なこと」と賛意を示した。
　孫社長が15日ツイッターを通じて猪瀬副知事に提案し、20日に都庁で行われた両者の会談で大筋合意に達したもの。知事からは、「私はメールをやらないが、今サラリーマンは出勤して朝一番でメールを開くらしい。（東京都交通局は）気が利かなかった」とのコメントがあった。工事費はソフトバンクのほかKDDI、NTTドコモなど17社で作る「移動通信基盤整備協会」が負担し、年内には全線に設置される見通しだ。
　会見では、大阪府の橋下徹知事が、自身の「『大阪都構想』を支持してくれる東京都知事を誕生させたい」と知事選への関与を仄めかしていることについての質問も出たが、知事は「橋下くんは東京に来たほうがいいんじゃないか」とチクリと釘を刺すにとどめた。　　　
　また4月に東京都知事選を控え、知事自身が4選出馬についての態度を現状明らかにしていないことから様々な憶測を呼んでいるが、「その質問はうんざり。ケセラセラ」と今回も煙に巻いた。

（2011-01-21）