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スプレーが引き起こす、火事の危険
渋谷消防署によれば、渋谷区では昨年(平成17年)1年間で、ゴミ収集車がゴミ運搬中に火災に見舞われるケースが8件発生していたことがわかった。同署の調べでは8件全てが使い切らずに捨てられたスプレー缶、ガスコンロなどが原因と見られ、同署は6月4日から始まる危険物安全週間をきっかけに、身近な品の危険性について幅広くPRを行う考えだ。
害虫退治に使う殺虫剤、あるいはキーボードに積もった埃を吹き払うエアーダスターなどは可燃性のLPガスを含む製品だが、近年、こうした製品が使い切らないうちに捨てられるケースが急増している。これによる特に深刻な被害はゴミ収集運搬の現場に発生しており、ガスが残ったままのボンベをゴミに出された結果、収集車で運搬中にいきなり発火する事故が全国で頻発している現状だ。
渋谷区に限っても昨年、平成17年にはゴミ運搬中の収集車の火災事故が8件発生したが、渋谷消防署によればそれらはいずれもLPガスを使い切っていなかったせいで発生したもの。現状これによる怪我人などは出ていない模様だが、ガスと熱の充満の度合いによっては爆発的な火災につながる可能性もあり、清掃局職員の人命に関わる問題と懸念されている。
来月4日からは 都内で一斉に危険物安全週間が始まるが、これに際して渋谷消防署ではガスボンベ取扱不良の危険を特に訴えたい意向で、「スプレー缶などは必ず使い切って捨てて欲しい」と注意を呼びかけている。
(2006-05-23)
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