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並木道が黄金色に染まる 「神宮外苑いちょう祭り」は12月9日まで
神宮外苑の秋の風物詩、いちょう並木が紅葉を迎えた。毎年、この時期に合わせて催されるイベント「神宮外苑いちょう祭り」は、11月16日(土)よりスタート。17回目となる今年も、噴水池周辺に模擬店が連なり、平日から多くの人で賑わっている。
青山通りから146本のいちょうが連なる並木道は、大正12年に完成。中央に見える聖徳記念絵画館と並木の景観が、雄大に見えるよう遠近法の手法により造成された。そしてこの季節、黄金色に輝くいちょう並木は、遠くから眺めても、下から見上げても、息をのむ美しさだ。千葉県に住む笹子祐さん(34)は、「彼女にこの場所を教えてもらい、初めて来た。いちょうの黄色と青空のコントラストが本当にきれい。また来年も来てみたい」と、2人でデートを楽しんでいる様子。「ここの景色が好きで、独身時代から何度も来ています。なんだかホッとするんです」と話すのは、2歳の息子を連れて横浜から訪れた北井郁子さん(40)。傍らでは、子どもが落ち葉拾いに興じている。
噴水池周辺には、47もの飲食及び物販店が並び、巨大フードフェス「まんパク」の人気店も出店。いい匂いに促され、また威勢のよい呼び込みに、思わず足を止めてしまう人が後を絶たない。イスやテーブルも置かれていて、爽やかな秋空の下、飲食をしながら、いちょうを眺めるのも、なかなか気持ちがよい。新宿から仕事帰りに寄ったという佐藤登喜恵さん(68)も、並木道を歩いた後、コーヒーを飲みながらひと休み。「18年前に初めて来た時は、写真を撮り葉書にして、故郷の広島へ送りました。あの頃から、ここの美しさは変わりませんね」。家族で行楽に、友達や仲間と散歩に、カメラで風景を収めに……、神宮外苑を訪れた人たちは、思い思いに秋の訪れを感じ、イベントを楽しんでいるようだ。
いちょう祭りは、12月9日(日)まで。開催時間は10時〜16時30分(最終日のみ14時終了)。シーズン中に絵画館学園の学園祭も行われ、11月22日(金)〜24日(日)は、聖徳記念絵画館1階にて、陶芸、いけ花、書道、ペン画淡彩風景画、日本画を展示(入場無料)。11月22日(金)〜24日(日)、30日(土)、12月1日(日)は絵画館正面入口で呈茶席を開催(有料)。11月23日(土・祝)、12月1日(日)は、陶芸教室で、ろくろ体験教室が開かれる(有料)。また。11月30(土)には、「クラッシックカーフェスタ」が開催され、日米欧のクラッシックカー約100台が、絵画館前に集合する。
都心でありながら、絶好の紅葉スポットである神宮外苑。今年は、いちょうの色付きが例年よりも1週間ほど早いという。今週末には、黄金色一色の並木道が出現しそうだ。
(2013-11-19)
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