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猪瀬東京都知事 辞任を表明 2月上旬都知事選挙へ
東京都の猪瀬直樹知事(67)は19日、医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受領していた問題を受け、吉野都議会議長に辞表を提出。午前10時半から都庁で会見を開き、辞任を表明した。知事は「私の借入金問題について都議会の本会議、総務委員会での審議、あるいは記者会見で、自分なりに都議会のみなさま、都民、国民のみなさまに、説明責任を果たすべく努力してきたつもりであります。しかし、残念ながら私に対する疑念を払しょくするには至りませんでした。ひとえに私の不徳のいたすところです」と頭を下げて謝罪。今後は政界から引退する意向で、「作家として発信し、恩返ししたい」とした。
(VIDEO NEWS参照)
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知事は副知事を務めていた昨年、石原慎太郎前都知事から後継者として指名され都知事選に立候補。史上最多となる434万票を集め就任が決まった。2020年の東京五輪・パラリンピック招致活動を指揮するなど尽力した。
現金受領問題が発覚したのは今年11月。都議会の総務委員会から受領について追及されていたが、答弁が二転三転。議会側に「信用できない」とされ、議会は正当な理由なしに出頭を拒んだり、うその発言をした際、告発することができる「百条委員会」を設定することを決めていた。
辞意は一昨日、石原前都知事から「これ以上、都政を停滞させるわけにはいかない」と進退を迫られたこと、また昨日、川淵三郎日本サッカー協会最高顧問から「東京オリンピックとパラリンピックを何とか成功させなければならず、ここはいったん打ち切ろう」と言われたことで固まったと言う。
在任約1年での辞職は史上最短。テレビ、新聞など集まった35社200人の報道陣に向け知事は「(政治家の)プロとしての厳しさを知らない僕が、知事になったことは一つの事件だと思う。434万人の思いに応えることができず反省している。5000万円の受領は、昨年の選挙に落選した場合の生活不安からの借り入れだったが、借りるべきではなかった。自分は政策について精通していると思っていたが、政務ではアマチュアだった」と振り返った。任期を3年ほど残しての辞職について「未練はないか」とたずねられると「2020年の東京オリンピック、パラリンピックが成功し、東京がスポーツやアートにあふれた都市になってくれたら満足」と述べた。会見を終え、「お疲れさまでした」と声をかけられると、「ありがとう」と返し、安堵の表情を見せていた。
知事の辞職に伴い、公職選挙法などの規定で、次の都知事を決める選挙は議長が選挙管理委員会に知事辞職の申し出を通知した翌日から50日以内に行われる。日程は来年の(1)1月16日告示、2月2日投開票(2)1月23日告示、2月9日投開票のいずれかになる見通し。(西村)(2013-12-19)
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