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猪瀬都知事 辞職会見冒頭コメント全文

猪瀬都知事 辞職会見冒頭コメント全文

 私はこのたび、東京都知事の職を辞する決心をいたしました。先刻、都議会議長に辞職を申し入れ、議会において同意いただくよう、お願いをいたしました。私の借入金問題について都議会の本会議、総務委員会での審議、あるいは記者会見で、自分なりに都議会のみなさま、都民、国民のみなさまに、説明責任を果たすべく努力してきたつもりであります。しかし、残念ながら私に対する疑念を払しょくするには至りませんでした。ひとえに私の不徳のいたすところです。

 思い起こせば1年前、多くの都民のみなさまから負託をいただき、この都庁で知事就任記者会見をいたしました。以来、日本の心臓である東京を力強く鼓動させることで、日本全体に安心と希望を広げるよう、懸命に仕事してきたつもりであります。チームニッポンの一員として2020年の東京五輪パラリンピックの招致を成功させることもできました。

 そして日本が長いトンネルから抜け出し、2020年に向かってスタートダッシュしなければならない大事なこの時期に、私の問題でこれ以上、都政を停滞させるわけにはいきません。国の名誉がかかった五輪パラリンピックの開催準備を滞らせるわけにも参りません。今、ここに至り、この局面を打開するためには、私が自ら都知事の職を退くよりほかに道はない、そう決断いたしました。都民、国民のみなさまには大変心苦しく、申し訳なく思っております。深くおわび申し上げます。

 これからは、都政に携わった経験を生かし、一人の作家として、都民として、都政を見守り、恩返しをしていきたいと思っております。最後になりますが、東京と日本の発展、2020年五輪パラリンピックの大成功を心より祈念いたします。(2013-12-19)

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