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米国沿岸警備隊員に聞く 法の執行がそのMISSION
アメリカ沿岸警備隊(略称・USCG)。一般にはあまり知られていないが、米国では陸海空軍、海兵隊に次ぐ5番目の準軍事組織。通常は、海上の捜索・救難、沿岸警備などの任務だが、有事の際は即座に海軍に編入、5番目の軍隊と呼ばれる由縁だ。キューバ共和国まで約150キロ。大西洋方面第7管区(本部マイアミ)の屈強な若者たちに話を聞いた。
隊員の一人、ウィルキンソン。24歳。配属されて2年目。48時間連続勤務のあと、2日間の休日。カッターと呼ばれる艦艇乗務のほか、ジムなどのトレーニングも仕事のひとつ。これまで最も辛かったのはブートキャンプ。いわゆる米軍の新兵訓練だったそうだ。
仕事は沿岸警備艇でマイアミ沿岸の巡視活動。そのMISSIONは救難、警備などであるが、マイアミという土地柄、中南米からの麻薬の密輸防止と不法難民排除はその中心的なもの。メキシコから陸伝いで国境を突破するものや船で米国に上陸しようとする不法入国者は年間7000人を超えると言われている。マイアミは船舶での密入国の「メインルート」。一度拿捕された人たちは、米国海域外まで連れ戻されて解放されるが、再度密入国に「挑戦」、上陸できたら、入国が認められるそうだ。何ともアメリカらしい話だ。
USCGは大西洋方面(5区)と太平洋方面(4区)の部隊を配置。全米で約4万人の人員。現場の警備隊員たちは24時間態勢で沿岸海域に常に目を光らせている。
話を聞いた隊員たちはいずれも20-30代の屈強な若者たち。上腕部は60cmはあろうかという鍛え方。腕にはいま米国で流行のタトゥー。ある隊員が漢字で「力」という刺青をしており、「どういう意味か」と聞かれたので「パワー」だと答えたところ、なぜかみんな大笑いしていた。意味も知らず漢字の刺青を入れるのがファツションらしい。ウィルキンソンの志願の理由は「クールだったから」といかにもアメリカの若者らしい答え。ただ、米国は常に戦争と隣合わせ。この若者たちもいつ戦場に駆り出されるかわからない。
(2014-02-19)
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