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舛添知事　「東京発グローバル・イノベーション特区」提案内容を報告

舛添知事　「東京発グローバル・イノベーション特区」提案内容を報告

３月28日（金）、舛添要一都知事は定例記者会見を開催。最初に知事は、昨年9月に国へ提案した「国家戦略特区」の内容を見直し、この度「東京発グローバル・イノベーション特区」として取りまとめたことを報告。提案書を総理官邸へ提出したと話した。
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主な内容は、「国際的ビジネス環境の整備」「医療・創薬イノベーションの拠点形成」「おもてなしの国際都市づくり」を3本柱に、10大プロジェクトを推進するというもの。この日は、その中の6つのプロジェクトについて説明があった。

�．好圈璽妊�な法人設立支援プロジェクト
現在、日本は、世界銀行ビジネスのしやすさランキング「起業のしやすさ」において120位と低迷。その最大の理由は、起業に必要な日数が22日と、世界平均の2倍もかかることにある。よって、法人設立に係るワンストップ窓口の創設、英語での申請受付、在留資格の簡素化などを実施。法人設立が3日間で完了できるシンガポール・香港並にしていく。

��国際標準のビジネス空間づくりプロジェクト
複数の民間開発プロジェクトに対して、容積率などを緩和することで、公共施設整備への協力を促し、エリア全体をリニューアルする。例えば、虎の門エリアにおいて、日比谷線新駅やバスターミナル、地下通路などの公共施設の整備を、民間の力を使って、周辺開発を一体化して進める。

➂創薬のメッカ形成プロジェクト
日本では、薬の製品化までのハードルが高く、期間も長期に渡る。そこで、日本橋に創薬ビジネスの拠点をつくり、プロの目利きにより薬のシーズ（種）を発掘、選定し、短期間で製品化を可能にする。また、治験にかかる時間を短縮するために、高度先進医療を行う病院をネットワーク化して、共同で治験を行う。

�づ豕�都版PMDA創設プロジェクト
PMDAとは、国の管理下にある薬の審査機関。そのPMDAの承認審査業務を東京都でも可能とすることにより、医療用後発医薬品（ジェネリック医薬品）の製品化までの期間を、これまでの16〜22か月から、最短で6か月に短縮。これによりジェネリック医薬品が広く普及し、国民の健康に寄与することができる。

�ヅ豕�シャンゼリゼプロジェクト
道路占用基準の緩和により、国際都市東京にふさわしい都市空間を創出。具体的には、エリアマネジメント団体を活用し、その利益を道路の美化等、管理に還元。それにより、低コストで賑わいのある道路空間を創り出す。このプロジェクトの第1号として、3月29日に開通する環状2号線新橋−虎ノ門地区を予定。

�Τ姐饋邑�け安心医療・教育プロジェクト
グローバルな医療環境や教育環境を整備する。特に医療に関しては、自由診療による外国人専門病院、専門診療科を設立。また、外国人医療スタッフは、自国の医師免許等保有者の医療行為を容認し、外国人専用病床は基準病床数の適用を除外する。

これらの提案は、国家戦略特区タスクフォースにおいて取りまとめられた。全体的な特徴として、昨年9月に提出した規制緩和のメニューに対し、およそ2倍の追加提案がされている。知事は、「時間の制約があるなかで、ヒアリングした民間事業者からの提案も一部入れ込むことができた。これにより、世界中から資金、人材、企業を東京に集め、世界に開かれたグローバルビジネス都市へと東京を改造していきたい」と、展望を語った。

（2014-03-28）

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