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浜離宮の「延遼館」を再現 東京都が迎賓館の建設を発表
2015年最初となった1月6日の定例会見で舛添要一東京都知事は、中央区の浜離宮恩賜庭園内に、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年までに迎賓館を開設すると発表した。
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1869(明治2)年、浜離宮内の迎賓館として造られた日本初の西洋風石造建築「延遼館」を庭園内に「復元」。五輪開催に伴い各国VIPを迎えることになる都の自前の迎賓施設とする一方、一般都民が活用できるようにもするという。総建設費用は未定だが、まず2015年度の予算として、測量や発掘調査などの事前調査費用約1億円を計上する。
浜離宮に迎賓館を建設する理由を、知事は「都心のいちばんいい場所にあり、豊洲、有明の各会場で競技をご覧になった賓客を船でお連れできる」と説明。記者からは「民間の施設を利用する選択肢はなかったのか?」との質問も出たが、「昨年に私が北京を訪問した際も迎賓館でもてなしを受けた。ホテルなど民間の素晴らしい施設もあるが、公的な迎賓館と比べればどうしても”格”が落ちる」と述べ、都が自前で迎賓館を持つ必要があると強調した。
旧・延遼館の延床面積は1,380平方メートル、木造平屋、石張りの建物と伝えられる。1879(明治12)年に米国のグラント元大統領が訪日した際には明治天皇との会談場所にも使われたが、その後明治政府が83年に鹿鳴館を開設し、89年取り壊された。当時の完全な図面は見つかっておらず、建物内部の再現は難しいが、「東京の職人の力を結集させ、襖や板の間などに日本人にしかできない技を凝らすことで“和のもてなし”をしたい」(知事)という。
(2015-01-06)
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