原宿新聞

都が東北地域巡るルートを企画　　外国人旅行者に東京と地方の魅力ＰＲ

　都は、東京を訪れた外国人旅行者向けに、東京と東北各地を結ぶ東北各県市おすすめの観光スポットを巡る観光ルートを設定した。来月から海外メディアや発信力のある人気旅行ブロガー等を招いて同ルートを実際に体験して貰い、外国人の立場から見た観光ルートや観光スポットの体験内容をメディア等を通じて海外に広く発信してもらう。
　2020年開催の東京オリンピック・パラリンピック及びその先を見据え、東京を訪れた外国人旅行者が東北地域に気軽に足を延ばして貰えるよう、東北各県市や航空・鉄道事業者と共に、「東京・東北地域の連携による外国人旅行者誘致推進協議会」を設置し、東京と東北地域の強みを生かした東京を基点とする観光ルートを設定。東京と東北地域双方の魅力を活かし地域創生にも繋げていく考えだ。
　観光ルートは、全7ルート。東京都と青森県を結ぶルートは、食や現代アートを体験する企画で、東京においては、浅草変身スタジオ七色における和装体験や合羽橋道具街における食品サンプル制作などを体験。青森においては、津軽藩ねぶた村や弘前公園を訪れるほか、「晴天の霹靂」の田んぼアート鑑賞や弘前りんご公園において、りんご収穫体験やシードル試飲を行う。
　「外国人旅行者向けの低廉旅行情報なども提供し、まずは気軽に東京から地方へ足を延ばして貰えれば。その積み重ねにより、地方における雇用や定住促進にも繋げていければ」と前田千歳産業労働局観光部シティセールス担当課長。11月にはWebサイトを新設し、東京と東北地域双方の魅力を海外に向け発信していく計画だ。
（2015-09-25）