原宿新聞

東京体育館で、男性駐車場に転落し死亡　プールのリニューアル間もなくして　

　8日午後11時ごろ、渋谷区千駄ヶ谷1丁目の東京体育館東側広場から約12メートル下の駐車場に大学生が転落、全身を強く打ち付近の病院に搬送されたが、9日の朝9時頃死亡した。原宿署では事件、事故の両面から捜査を進めている。
　調べによるとこの男性は同時刻、外苑西通りに面した体育館の東側サブアリーナ付近の広場で友人と二人で遊んでいた。広場は地上より高い位置にあり、その約12メートル下にはアスファルトで舗装された駐車場が広がっていた。男性は広場柵付近で友人とふざけていたが、過って駐車場に転落したとの疑いが持たれている。柵は1メートル20センチほどで、成人男性が乗り越えるのは比較的容易な高さだった。
　東京体育館のプールは従来から競技用の本格的な作りで水泳愛好家からも高い評価を受けていたが、今月6月1日、民間フィットネスクラブに業務委託してリニューアルオープンしたばかりだった。男性が転落した夜11時はちょうどプールの新しい閉館時刻。民間に委託されたことで本格的なプールが夜遅くまで利用できるようになったと評判も上々、連日多くのスイマーが訪れ人気スポットになっていたが、リニューアルしたばかりで思わぬ事態の発生となった。
（2006-06-09）