原宿新聞

豊洲へ移転し築地を再開発　　小池知事が市場移転方針を表明

　豊洲への移転か、築地の再整備か―。移転を巡り判断が難航していた市場移転問題。小池知事は20日、豊洲へ市場を移転し、築地市場を5年後を目途に再開発する基本方針を示した。
　「築地は守り、豊洲を活かす」と掲げた新プラン。小池知事は、豊洲市場は、中央卸売市場として機能強化し、ITを活用した総合物流拠点として位置づける考えをはじめ、築地市場は、築地ブランドを生かして市場機能も確保し、新たに「食のテーマパーク」機能を有する新拠点として商業施設等を整備するなど再開発を行う、主要な輸送道路となる環状２号線は五輪前に開通させ、当面、五輪用のデポ（輸送拠点）として活用することなど新たな構想を明らかにした。
　また、小池知事は23日の記者会見でも、地下水から環境基準値を超える濃度の有害物質が検出された豊洲市場は、地下空間の追加対策や地下水管理システム補強策などの安全対策を講じた上で開場することを改めて強調。移転時期を含めた全体スケジュールや、具体的な経営収支等の見通しについては、市場関係者及び9局長会議で詰めていくとした。
（2017-06-24）