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日本橋の首都高を地下化  計画案の検討へ

日本橋の首都高を地下化  計画案の検討へ

 小池知事は21日、国土交通省や首都高速道路株式会社などと協力し、日本橋の上空に架かる首都高速道の地下化に向け、具体的な計画案策定に向けた検討に着手することを明らかにした。
 地下化区間は、首都高都心環状線の竹橋・江戸橋両ジャンクション間(約2・9キロ)を軸に検討。10、20年単位のビックプロジェクトになる見込み。
 日本橋は、江戸幕府の開闢とともに建設され、東海道や中山道など5街道の起点とされた。現在の橋は、1911年に架け替えられ、国の重要文化財に指定されている。一方、首都高は、都心部の交通の流れをよくするため、1964年の際の東京オリンピック開催前の開通に向けて建設された。日本の経済活動を支える重要な基盤施設としてこれまで大きな役割を担ってきたが、近年、老朽化が進行。一方、整備に急を要したことから、日本橋周辺では首都高が川の上空を通過しているため、周辺景観に与える影響について様々な議論がされてきた。
 このような状況の中、平成26年にこの区間も含めた首都高の大規模更新計画が策定。平成28年には日本橋川沿いの3地区におけるまちづくりの取組が、国家戦略特区の都市再生プロジェクトに追加された。
 この機会を捉え、東京都・国・首都高速道路株式会社と共同で民間の発意によるまちづくりと連携して首都高の地下化に向けて取り組むことにより、国際金融都市にふさわしい品格のある都市景観の形成をはじめ、歴史や文化を踏まえ水辺を生かした日本橋の顔づくり、沿道環境の改善など様々な効果が期待されるとした。また、中央区から都や国に対し、首都高の地下化への申し入れがされるなど地元の機運も高まっているという。
 小池知事は、「特に都としては、日本橋周辺地域において、金融のビジネス交流拠点の形成に取り組んでいるため、こうした取組をハード面からも後押しするものではないかと思う。100年後にも誇れる東京の姿を未来に残していきたい」と述べた。
(2017-07-22)

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