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店舗から街を再生せよ 「テンポロジー・ジャーナル」創刊準備号刊行
渋谷、青山、原宿を結ぶトライアングルを世界一級のストリートにすべく提言を行う「テンポロジー未来機構」が、このほど雑誌「テンポロジー・ジャーナル」の創刊準備号を刊行した。
同機構は渡部隆氏が主宰する街づくりの私設研究会。これまでにも「テンポロジー研究会」として活動を重ね、三角形を結ぶ各街路を単なる移動のための道路から、歩くことそのものに価値のあるストリートとして確立すべく「店舗」を視点の中心に据え、討論と主張を行ってきた。
今回、名称を「テンポロジー未来機構」に改めると同時に、より広範囲に提言を行うためのメディアとして雑誌「テンポロジー・ジャーナル」の創刊を決定。まずはこの6月、創刊準備号を発行した。明治学院大学教授の服部圭郎氏や建築批評家の松葉一清氏など、これまでの中核メンバーの多くが寄稿するほか、主宰の渡部氏自身もデザイン批評家・ワタナベラジオ名義で執筆者に名を連ねている。
創刊準備号を紐解いてみると、まず雑誌創刊の背景には表参道ヒルズの登場以後、表参道とそこに軒立つ店舗との間に関係性が失われ、ショー・ウィンドウの前を通過するだけの動線になってしまったという危機感があることが窺える。
それに対して「未来機構」執筆陣からは、古くからのこの地域、さらにパリのモンパルナス、ニューヨークのグリニッジビレッジなど世界の一流ストリートを研究した立場から数々の提言が示される。例えば、現在暫定的に商業施設として使われているセントラルアパートの跡地を、かつて浅井慎平氏や糸井里氏などを育てたような「クリエーターズハウス」として再生させる案。さらには渋谷駅から明治通りを通って、神宮球場、外苑前、表参道を路面電車で結ぶというアイディアなどだ。
対象とする読者層は、「流通・小売業者からマーケッター、都市プランナー、建築家、デザイナー、デベロッパー、行政関係者、学生など」とのこと。9月末には正式に創刊号が刊行される予定で、現在準備が進められている。
(購読希望者は下記まで問い合わせを)
テンポロジー未来機構(シアムメディア研究所内)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-1-21-102
tel: 03-5770-5131
e-mail: ceam-1@po.jah.ne.jp
テンポロジー未来機構(2006-06-12)
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