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神宮前民活再生事業の施設全体像

神宮前民活再生事業の施設全体像

 東郷神社に隣接する都有地に留置場を含む警察施設や商業施設を建設する計画で東京都は、道路や緑道を建設する基盤整備の説明会を地域住民らを対象に実施、施設の全体像が明らかになった。(フォトニュースのサムネイル画像参照)  
 建設されるのは、警察施設(原宿署の移転=写真)、商業・オフィス棟、住宅棟A、住宅棟B、レストランなど。このほか、中央図書館が移転・新設される予定だ。  
 警察施設は、敷地面積3231平方メートル。地下2階、地上15階建て。高さ59メートル、一部69メートル。留置場の規模は300人、単身待機宿舎定員80人を含む。  
 商業・オフィス棟は敷地15996平方メートル、地下1階、地上10階建て。高さ44メートル。1階は通り抜けができ、3階までが店舗、3階以上に事務所を入居させる予定だ。  住宅棟Aは地下2階、地上9階、高さ37メートル。住宅棟Bは地下3階、地上16階、高さ58メートル。A棟、B棟は地下でつながっており、約380戸が入居予定。   
 同事業の正式名称は「神宮前一丁目民活再生プロジェクト」。開発道路や緑道などの基盤整備工事を東京都が実施、警察施設の設計・建設、運営業務を含む収益事業を民間が実施、委託させるPFI方式だ。  
 東京都は昨年、このプロジェクトの一般競争入札を行い、東電不・三井不・竹中グループ(代表企業・東電不動産株式会社、構成・三井不動産株式会社、株式会社竹中工務店、太平ビルサービス株式会社、株式会社安井建築設計事務所)が落札した。同グループは昨年10月特別目的会社「株式会社原宿の杜守」を設立。同年12月、都は事業契約を締結した。契約額は約57億円。  
 基盤整備の説明会で東京都は、明治通りから現在の中央図書館につながる幅員9メートルの開発道路の整備や原宿外苑中学校と隣接するエリアに幅員4メートルの緑道を建設することなどを明らかにした。緑道の境界線には目隠しフェンス、防砂ネットなどを設置する。道路・緑道などの工事は近く着工、09年には終了する予定。  先月12日ケアコミュニティ原宿の丘で開かれた基盤整備の説明会の出席者は20数人。告知が十分でなかったことから参加者の間からも「地元では重大な関心事。きちんと告知すべきだ」と批判の声が上がっていた。

(記事内写真、サムネイル画像ともに実際の建築物とは異なる場合がある) 

(2006-06-13)

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