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この国の成り立ちについて

 益田孝。中外新報(今の日経新聞)の創始者。明治時代、政府は炭鉱がお荷物になってきたので民間に払い下げをしようと合作。益田孝はそれを受け入れるために三井物産とういうペーパーカンパニーを設立、三池炭鉱を買収した。
 政府が炭鉱を管理していた時代は、囚人を働かせていた。当然、益田孝はそれこみで赤字会社を買収した。
 問題は地下からでる水だった。どうやって探しだしたのか。益田孝は団琢磨という明治時代にマサチューセッツ工科大にいたデービーポンプ(排水)の権威を探しだし三池の責任者においた。彼は浸水になまされていた問題を苦難の末解決。三池炭鉱はドル箱となり、いまの三井の礎をつくった。ちなみに団琢磨は三井の総統まで登りつめたが、日本橋の本社前で血盟団に暗殺された。
 堺屋太一という経済産業省出身の作家がいるが、彼は三井の発祥の地は三池と言っている。石炭は、鉄鋼生産の原料となり、戦後のこの国の高度成長を支える重要な産業であった。(2018-10-30)

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原宿新聞編集長 佐藤靖博

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