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迷走する政治屋たち COVID-19とオリンピック

 帰国した。成田では抗原検査、2週間の自宅待機らしい。テレビをつけたら、オリンピックとともに、COVID-19の陽性者が急増したというニュースが流れていた。自国開催ということもあり、日本人選手たちは頑張っている。できれば、もっと祝福した形で開催させてあげたかった。コロナ患者が急増したのはいったい誰の責任なのか。私論を綴ってみたい。
 去年の初め、安部首相とともに小池知事が初の「非常事態宣言」を発令、首相は人との交流を7-8割削減と要請、東京は百貨店も休業。危機感とともにロックダウンと同じ効果があった。基本的に真摯な国民は無理だと言いつつも、順守。急激に陽性者は減り、日本人の奇跡などともてはやされたものだ。首相はこのタイミングで辞任、菅首相になった。このあとすぐにGO TO キャンペーンを実施した。決して結果論で言っているわけではない。きのうまで外にでるなといっていたものが、今日からは旅に行きましょう。私の友人も「時期尚早」「おかしい」と言っていた。政治家どもの理屈はしらない。ただもっと様子を見るべきだったのではないか。真面目な日本人は政治屋どもの言うとおり、旅にでた。去年の8月ごろだったろうか。あれから1年。陽性者は急増、東京は1月からずっと非常事態。食事をする店さえ開いていない。いったいあのキャンペーンは何だったのか。
 今回3年ぶりに海外出張。中東の空港はきれいだった。まずコンコースで自動販売機なようなものでPCR検査用の費用を払わされた。その時は意味が分からなかったが、支払わないと先にいけないので、支払いとりあえず移民局に。そのあと、レーンに添っていくと一階は50席ほどある巨大な検査場であった。席に医者と思われる人物とアシスタント。現地のアプリを登録していたので、PCR検査をうけるとともに検査結果がでるまでホテルで待機してもらいたいと要請された。会場は米国の感染映画にでてくるような全員防護服とフェースマスクをした白づくめのものものしい雰囲気だった。翌朝、アプリにNEGATIVEの連絡がきて、自由に動けた。
 翻って帰国時の成田。アプリは3-4個。大勢の日本人ではないバイトのような多国籍の臨時職員がいた。レーンに添っていくと、アプリの説明など。検査はPCRではなくて抗原検査。なぜ帰国後2週間自宅待機かの意味がわかった。抗原検査で成田から解放するので、2週間待機させるのだ。コロナ陽性者よりも時間が長い。入国前宣誓書も書かされた。待機しなかったら、あなたの責任だと。役人が考えそうな保身の文章だ。水際対策は徹底しているが、聞いてあきれる。
 非常事態をいくら言ってももはや誰も聞かない。政治屋が本当のことをいわないし、筋が通っていない。大谷も含めオリンピック選手は個人で頑張っている。この国を指導しようとするなら、お願いだからみんなの邪魔をしないでほしい。やっていることは迷走を超えている。成田で徹底するのならがPCR検査ぐらいやってもらいたい。ワクチンパスポートなどよくもずうずうしく言えたものだ。お願いだからこの国と国民のことを少しでもいいから考えてもらいたい。
 (2021-07-31)

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