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非常事態宣言またもや延長 感染拡大はだれの責任か

 東京都などの非常事態宣言がまた延長された。突然の菅総理の退陣表明から1週間。自民党の総裁選は17日告示、29日投開票。ただの偶然なのだろうか、非常事態の宣言も30日まで延長された。昨年4月のはじめての非常事態宣言時は、東京は百貨店、飲食店の休業、在宅勤務の徹底など街からは人が消え、要請にもかかわらず、さながら街は戒厳令がひかれたような状態になった。このため新規感染者は1か月あまりで急減、全国でたったの21人まで減った。旅行業界を代弁する派閥の力学なのか、事態をあまくみたのか知らないが、政府は昨年7月からGo To キャンペーンを開始、このため感染者は拡大し、先月には2万5868人を記録した。コロナ拡大はいったい誰のせいなのか。この1年半を追ってみた。
 初の非常事態宣言が発令されたのは昨年の4月7日。この時は全国で368人の感染者、全国に拡大したのは4月17日で576人。従順な日本人は要請を順守、戒厳令のような状態になり、5月25日には21人に減少した。信じられるだろうか、全国でだ。東京はたったの8人だった。このことは日本人の奇跡など世界からもてはやされた。事態を甘くみた政府は7月22日からGo to キャンペーンを実施、今度は国民を旅にでようと囃し立てた。8月28日安倍首相が辞任会見、菅首相に移行した。政府はなんと12月28日までキャンペーンを展開、新規感染者は7642人に急拡大した。
 あわてた政府は12月28日にGo toを停止したが時はすでに遅く、今年1月7日には1都3県で第2次非常事態宣言を発令した。今年に入ってからはご存知のとおり、非常事態宣言を発令、10か月間ほぼ発令されたまま。いま何次なのか何度延長されたのかも定かではない。ただ、いえることは一旦解除すると、再発令は国民から非難されることから再延長を繰り返しているだけだ。
 新規感染者が増加すれば、重症者が増加、病床が圧迫することぐらいは小学生でも理解できることだ。数字をみてもらえばわかるようにこれは国民は政府の言うことをそのまま順守、デルタ株の影響もあろうが、感染者が拡大しているだけ。国民というよりはまさに政府の失政としかいいようがない。8月20日は25868人、9月8日は12396人。信じられるだろうか、去年5月25日第1時発令終了時には全国でたったの21人、このうち東京は8人だったのだ。
 政府のやるべきことはただ一つ。ワクチンの確保とともに、病床を確保することだ。総裁が誰になるかはしらない。それは自民党内の論理だ。ただ、いえることは飲食店を悪者に仕立て上げ、Go to キャンペーンなどを言い出したのはだれだったのか。なぜもっと早くワクチンを確保しなかったのか。若者はワクチンを打ちたがらないなどの情報を恣意的に流しマスコミを操作、結局300人分ぐらいしか用意できなかったのに2000人近くを炎天下のなか行列をつくらせたではないか。某コメンテイターがいっていた。高齢者にはネットで予約させ若者は炎天下の現場に並ばせると。笑えない話だ。(2021-09-09)

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