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エコロジー専門のビジネスプラン・コンテスト 「eco japan cup 2006」

エコロジー専門のビジネスプラン・コンテスト 「eco japan cup 2006」

 エコロジーを持続可能なものとするためには、経済活動として成立させることが不可欠という観点から、「環境問題解決促進」をテーマとしたビジネス・コンテストが本邦で初めて行われる。
 このコンテスト「eco japan cup 2006」は、NPO法人「アースデイ・ネットワーク」(安在尚人代表)らが環境省などの協力を得て実現。同NPOは、市民レベルでは環境問題への関心が年々高まる一方、人間の経済活動が環境に与える負荷が未だ莫大な域にあることを懸念。この状況を転換するには、環境効果の高い事業をハイペースで立ち上げ続ける必要があると結論し、その発掘に動いたものだ。
 コンテストのプログラムは、エコ・ビジネスでの起業を目指す個人・グループを対象とする「エコ・チャレンジ!」と、新規事業を立ち上げ環境問題解決を目指すベンチャー・既存企業を対象とする「環境ビジネスオープン」の2種類。
 それぞれが「脱温暖化」「ソーシャルビジネス」「フェアトレード」など、テーマ別、対象別に複数の部門を設定。ただしひとつのアイディアで部門をまたいで応募することも可能だ。
 また単にアイディアを募って一方的に優劣を競わせるのではなく、アドバイザリー期間を設け、期間中にサマリー(案)を提出した応募者を主催者サイドが支援。中小企業診断士や環境カウンセラーなどからなる専門家グループがアドバイスを提供し、初期段階で具体性を欠くアイディアであっても、期間中のアドバイスで飛躍的に実現可能性を高めることもできる。
 最終的に受賞となったプランは、東京ビッグサイトで開催予定の表彰式にて一般に向け展示・紹介。さらに受賞を逃しても一定水準に達しているプランに関しては、審査員のコメントを加えた上で電子書籍化。内外に広く公開され、第三者の目に触れられるようにする。
 「アースデイ・ネットワーク」の安在代表によれば、環境への貢献を仕事にしようとする潜在的な人材は、確実に増えている。だが現状そうした人の多くは資金不足、頼れるパートナーがいない等の事情から実行に踏み切れずにいるという。今回のコンテストは、そうした眠れる人材を掘り起こすばかりでなく、ともすれば経済的成功とは相容れないと思われがちな、エコ・ビジネスそのものへの偏見に揺さぶりを掛ける試みと言えそうだ。
 (写真は「eco japan cup 2006」のポスター。上段には「エコロジーで大儲けする人がいないと、環境問題なんて解決しない」というコピーが書かれている)

eco japan cup 2006


「エコ・チャレンジ!」
募集期間 6月5日〜8月31日(アドバイザーからの助言希望の場合は、7月31日までに要旨を送付)
最終選考考会 10月21日 環業見本市(名古屋)
(連絡先)
e-mail:challenge@eco-japan-cup.com tel:070-5578-4872(木下)

「環境ビジネス・ベンチャーオープン」

募集期間 7月3日〜9月30日(アドバイザーからの助言希望の場合は、8月7日までに要旨を送付)
最終選考会 11月11日 東京(場所未定)
(連絡先)
e-mail:venture@eco-japan-cup.com tel:03-3296-8655(環境ビジネスエージェンシー内)


<関連イベント>

「展示:女性の目からみた、エコビジネス」

6月6日(火)〜7月1日(土) 地球環境パートナーシッププラザ(青山)
女性の目から見たエコビジネスの事例を紹介。すでに実績のある女性起業家の紹介など、今後起業を目指す女性に役立つ情報を展示。

「eco japan cup 2006 キックオフセミナー」

6月17日(土) 地球環境パートナーシッププラザ(青山)
エコ・ビジネスの起業志望者を対象に、「エコ・チャレンジ!」のテーマ別・対象別に具体的なビジネス事例を紹介。

(総合事務局)

NPO法人 アースデイ・エブリデイ
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂5-37 高村ビル 
株式会社オフィスメイ内 推進統括=安在 広報担当=木下

(2006-06-14)

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