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渋谷1丁目宮益坂方面に、27階・100メートル規模のビル建設計画
渋谷1丁目の渋谷郵便局裏にある6階建てビル「美竹ビル」が、平成21年10月までに27階建(高さ98.99メートル)の高層ビルに建て替えられる計画だったものの、住民との折り合いが付かず計画見直しを迫られていたことがこのほど分かった。ただし計画自体が白紙撤回されたわけではなく、高さ100メートル級のビルが、このエリアに建てられる可能性は依然高いと言えそうだ。
渋谷駅を宮益坂方面に出て徒歩5分、渋谷郵便局裏にある「美竹ビル」は、1階、2階部分に東京都住宅供給公社の渋谷支店事務所がある6階建てビル。3階から6階は同公社が一般に販売した分譲住宅だが、建物の所有権は区分所有者である住民、さらにその代表からなる「美竹ビル管理組合」が有している。
同ビルの建築は1964年ごろで、築およそ42年と老朽化も進んでいたことから管理組合は建替を決定。これにより現在6階建の建物を一気に27階建高層住宅とする案をまとめ、昨年11月には渋谷区の建築許可も取得していた。
だがその後、今年3月に行われた権利者(住民)投票では、約70の有効投票数(住宅全40戸の権利者の各1票ずつ+住宅公社が占有面積に応じて有する約30票)のうち、1/4以上の権利者が反対に回り同案は否決。完成していた設計図を含め、建設計画は見直しを迫られた。
反対の理由は「高齢の住民にとって現状計画では建設中の引っ越しが不便」などの点にあるようだが、いずれにしても築42年のビル建替そのものに反対する声は、住民内部でも少ない模様。従って今後は月一回程度の話し合いを重ねながら、双方が納得できる案を模索していくことになりそうだ。
宮益坂方面のこのエリアは最も高いビルでも現状10階程度であり、27階建という当初計画が実現した場合、他を圧する高さとなる。ただしこのエリアは商業地区ということもあり、全敷地における緑地率を高めることで現行の建築基準はクリアしていた。
渋谷区では平成20年度中に絶対高さ制限を導入することを目指し、現在、まちづくり協議会などでの方針策定が進んでいる。しかしその一方でデベロッパーなどによる、絶対高さ制限導入に先駆た駆け込み的な高層ビル・マンション建設も相次いでおり、周辺住民から抗議を起こされるケースも増えている。
(2006-06-15)
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