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駅職員、呼吸・脈拍停止の女性を救助
東急東横線渋谷駅で19日、48歳の女性が意識を失い倒れる事故があった。女性は一時呼吸・脈拍ともに停止状態だったが、同駅職員らの懸命な救助活動により辛うじて一命を取り留めた(写真は事故発生時の的確な対応が評価され、翌日渋谷消防署から同僚3名とともに表彰される東急東横線・渋谷駅職員の高橋健一郎さん(28))。
東急東横線渋谷駅に「ホームに具合の悪い人がいる」との連絡が入ったのは、6月19日午前8時35分頃。職員の高橋さんが現場に急ぎ向かったところ、女性(48)がホーム柱にもたれ、気分が悪いと訴えていた。
女性はこの時点で意識はあったが、駅事務室のベッドで横になったところで突然倒れ、呼吸・脈拍ともに停止状態に陥った。高橋さんほか助役の吉田康男さん(51)らはすぐさま人工呼吸と心臓マッサージを開始。合わせて、今年4月に設置されたばかりのAED(自動体外除際動機)を用い心臓へのショックを与えたところ、女性はようやく意識を取り戻した。その後女性に別条はなく、体力も歩行できるまでに回復しているという。
東急東横線では今年4月よりAEDの導入を開始、6月までに全21駅への設置を終えた。だがこれが実際に使用されたのは渋谷区でも初のケース。AED操作を実行した吉田助役、高橋さんともに研修以来の経験だったが、高橋さんらは「焦りはあったが、とにかく目の前のこの人を助けたいと必死だった」と救助の様子を振り返った。
(2006-06-20)
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