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中国現代アートの寵児、本邦初の個展 「張曉剛(ジャン・シャオガン)展」
急速な近代化の中にあって、近年、多くの卓越した個性を輩出する中国現代美術界。その中でも代表的存在たる画家、張曉剛(ジャン・シャオガン)の本邦初の個展がトーキョーワンダーサイト渋谷にて行われている。
ジャン・シャオガン(1958〜)は古い家族写真を元にした数々の肖像画で知られる、雲南省昆明出身・北京在住の画家。8歳より文化大革命という混乱の時代をくぐり抜けてきた一方、母が精神を病み、父からは絵画の道に進むことに反対されるなど家族との関係に悩みながら成長した。さらに彼自身もアルコールにより死に瀕するなど、その半生は波乱の多いものだった。
そうした環境下で描かれた数々の肖像画からは、彼個人の独特の内面性とともに、中国という社会が経験した変転の激しさを同時に湛えるような趣がある。欧州では既に90年代半ばから評価されてきたジャンだが、その名声は今年3月、作品がサザビーズのオークションで、中国画家史上最高額で落札されたことにより、遂に決定的なものとなった。
日本におけるジャンの個展は、今回が初の開催となる。油彩画(写真参照)、リトグラフのほか、写真作品を展示。なお、7月8日よりBunkamuraル・シネマで公開の映画「胡同のひまわり」では、ジャンの絵画が劇中で多数使用されている。文革の時代を背景に父と子の葛藤を描いたこの映画を理解する上でも、ジャンの作品に直接触れる意義は深いだろう。14日まで。
トーキョーワンダーサイト渋谷
住所:東京都渋谷区神南1-19-8
電話:03-3463-0603
オフィシャルサイト
(2006-07-06)
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