原宿新聞

トルコ共和国・ソルマズ・ウナイドゥン大使講演会

　原宿は神宮前2丁目にあるトルコ共和国大使館。きょう7月6日、その主である同国全権特命大使、ソルマズ・ウナイドゥン氏の講演会が行われた。
　平日昼間の講演だったが、会場「ケアコミュニティ美竹の丘」には年輩の女性を中心に100名前後が来場。ソルマズ大使は同じ女性ということもあり、聴衆からの注目度は事前から高いものがあったようだ。
　日ごろ大使館と住民との交流の機会がなかなか取れないとの理由で設けられた会だけに、講演の内容もトルコに関する基礎的事柄が中心。トルコ共和国建国の英雄ムスタファ・ケマル・アタテュルクの逸話や、1890年（明治23年）、当時のオスマン帝国軍艦が日本の和歌山県沖に遭難して以来の両国の交流の歴史などが多く語られた。
　講演を聞き終えた女性たちからは、「想像通り立派な方。（大使が身に着けていた）トルコのアクセサリーも綺麗だった」と概ね好評。しかし一部には、「女性大使ということで、トルコの家庭のこと、老人・教育問題などについても聞けるかと思っていたが、そのあたりの話題はやや少なかった」と残念がる声も聞かれた。
　主催の渋谷区では企画当初より、「好評なら今後継続的に各大使館にオファーを出す」としているだけに、2回目で触れられることを是非とも期待したいところだ。


（2006-07-06）