原宿新聞

偽1万円札使用の容疑者逮捕　原宿駅前ファミリーマートの事件にも関与か

　JR原宿駅前のファミリーマートを含む、東京都内約20軒のコンビニエンスストアで偽1万円札が使用された事件で、警視庁は10日、江東区南砂町の塗装工・冨家裕太容疑者（20）を偽造通貨使用の容疑で逮捕した。すでに逮捕されていた大学生の実行犯に次ぐもので、警視庁では一連の事件の主犯格と見て調べを進めている。
　警視庁捜査2課の調べでは、富家容疑者はインターネットの掲示板で「高収入バイト」があると書き込み共犯者を募集。これに川崎氏高津区に住む男子大学生（18）が応募し、数万円の報酬と引き換えに偽札使用の実行犯を引き受けた。　
　この大学生は6月23日、冨家容疑者の指示を受け品川区南品川2丁目のコンビニで偽1万円札を使用。105円の品物をこれで買おうとしたところ、異状に気付いた店員の通報で現行犯逮捕された。警視庁では大学生の供述などから冨家容疑者を主犯格と特定、今回の逮捕に繋がったようだ。
　東京では先月6月20日、原宿のファミリーマートなど約20軒のコンビニエンスストアで相次いで偽1万円札が使用される事件が発生していた。偽札はいずれも本物の1万円札をカラーコピーしたもので、印刷された番号も同一。さらに実行犯が20歳前後の若い男であることなどの共通点もあったことから、警視庁では同一犯による犯行と見て捜査を進めていた。


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（2006-07-11）