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バーチャルタウン原宿で生活  会員制オンラインサービス「ノリテル」、9月中旬スタート

バーチャルタウン原宿で生活  会員制オンラインサービス「ノリテル」、9月中旬スタート

 竹下通りやラフォーレなど、原宿にある実在の施設や町並をゲームに再現。参加ユーザーはそのバーチャルタウンで生活しながら、ショッピングや新しい友達作りをする―――。原宿・表参道を舞台にした、新しいオンライン・コミュニティサービスのコンセプトだ。
 医薬品メーカー「興和」は9月中旬、インターネット上の会員制サービス・「ノリテル」を正式スタートする。最大の特徴はオンラインゲームとeコマース、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の各要素を組み合わせた点。
 「ノリテル」では原宿や表参道の町並が、インターネット上でリアルに再現。ユーザーは自分で髪型や表情を選んだアバター(分身)を操り、このバーチャルタウンを歩き回る。途中で出会うことになるキャラクターは自分と同じく「ノリテル」の参加ユーザーたちであり、彼らに話しかけながら交友を深めていくことが楽しみのひとつ。
 またカリスマショップでバイトをして仮想通貨「ノリ」(自分のアバターに着せる服などを購入)を貯めたり、街を美化してのポイントアップ、他ユーザーとのサッカーの試合など、ゲーム的要素の強い数々のイベントを導入。さらに正式スタート後には、実在する各種店舗で売られている本物の商品を、クレジット引き落としで購入できるeコマースの要素も盛り込まれる(SNSなど基本的なサービスの参加は正式スタート後も無料)。
 9月の正式スタートに先立ち、興和はすでに「ノリテル」の試験運用を開始。現在、原宿などにある人気店舗と交渉を進め、バーチャルタウンへの出店を要請している。企業や商店にとっては、ゲーム内にオンラインショップを開くだけでなく、仮想街路に看板を出したり、仮想オーロラビジョンにプロモーション映像を流せる点がメリット。さらに興和によれば、実在の大学が仮想空間上のキャンパスに高校生ユーザーを集め、大学説明会を開くことや、住宅メーカーが展示会を開くことも可能という構想だ。
 同社によれば「ノリテル」の主要なユーザーと見込まれるのは高校生を軸にした若者世代。来春までに25万人のユーザーを獲得するのが、当面の目標だということだ。



NORITEL ノリテル



(2006-07-31)

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原宿新聞編集長 佐藤靖博

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