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表参道ヒルズ開館より半年 予想を超えて支持された新鋭店、複数
8月11日に、オープン後早くも半年を迎える表参道ヒルズ。施設全体をひとつのセレクトショップに見立てるのが「ヒルズ」のコンセプトとはいえ、さすがに半年ともなれば、ショップごとの人気差も広がるのが必然。この半年間で、約90のテナント群の中から抜け出した存在はどこだったのか、ヒルズ運営室に取材した。
「今のところどこも順調な出足ですが・・・・」と断った上で、いくつかのショップ名を挙げてくれたのは、「表参道ヒルズ運営室」の村岡さん。「ドルチェ・アンド・ガッバーナ」や「イブ・サンローラン」らスーパーブランドは別格としても、やはりこの半年で予想を上回る動きを見せたショップはいくつかあったようだ。
村岡さんが最初に挙げたのは、シュウ・ウエムラ氏がプロデュースを手掛けた「ドゥ・ラ・ローズ」。一歩足を踏み入れると柔らかいバラの香りが漂ってくる同店だが、置かれている洋服、化粧品、アクセサリー、食器・・・といった商品はどれもバラをあしらったものばかり。バラのジャムやクッキーなど食品もバラ原料だ。しばらく店内にとどまり客層を窺うが、途切れることなく訪れる女性客は子供もいればお婆さんもと年齢層バラバラ。女性にとってのバラの普遍的価値を、改めて思い知らされた。
リングを中心にアクセサリーの売れゆきも良好だ。「Do what no one does」をコンセプトにした「メヘム」、「“みんながよろこぶものづくり” “ありそでなかったものづくり”」を掲げる「e.m.(イー・エム)」などがとくに目立ったアクセサリー専門店だが、両者ともシンプルながら主張のあるデザインに目を惹かれる。
「アン ドゥムルメステール」はベルギー生まれブランドの旗艦店。シンプルな色使いと、ミニマリスム的美意識を強く反映したデザインが特徴だ。ベルギーの深い森からそのまま抜け出したような、暗く幻想的な個性は普通ならば着る人を選びそうなイメージ。しかし村岡さんによればこれまでのところ、事前の予想以上に健闘したショップの中でも、さらに際立って目立つ存在のひとつだという。
「準備期間に2年以上を掛け、厳選に厳選を重ねた」と村岡さんも胸を張るだけに、この半年間でとくに路線修正が必要なショップは出ていないという。だが、その中でも「シンプル」「揺らぐことの無い個性」「流行に過度に左右されない普遍性」を感じさせるブランドが支持されることが、「ヒルズ」の特徴にはなりつつあるようだ。
(2006-08-09)
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